〈訳〉
仙台にて洋酒を売りさばく店はわずかに十軒程であり、その販路もさほど広くはなかったが、この春以来洋酒の販売がにわかに増加し、現在は二十余軒にもなった。それにしたがって販路も広がり、昨年に比べると三倍以上となり、一日の小売は大型店で五、六ダース、中規模の店で四ダース、小さい店でも二ダース以上も売れるとあり、中々の好景気であるが、これは地方経済のためとても好ましくない事ともいえるであろう
〈解説〉
当時の仙台区内における洋酒の流通状況がわかります。主に飲食店での消費でしょう。
洋酒は、ビール、ワインを指していると思うのですが、これらは国内産のものも多く、純粋に輸入品を指しているのか、国内産のものも含めて洋酒と言っているのか、わかりません。追って確認するつもりです。
「地方経済の為め甚だ好ましからぬ事」というのは、地場産品の日本酒の消費が、洋酒におされてしまうことを懸念しているのだと思います。
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